愛知県の東北部に位置し、長野県・静岡県に境を接する豊根村は、その約93%が山林で占められています。愛知県最高峰の茶臼山、日本ヶ塚山、離山、八嶽山など1,000m級の名山と、天竜川をはじめ、大入川・漆島川等々の大小河川が渓谷美を織りなしています。昭和の時代は農山村救済施策としての集団離村と電力供給のダム建設による集団離村を経験し、人口が急激に減少しました。また平成に入ると、国による市町村合併の推進により豊根村と富山村が平成17年11月27日に合併し、現在に至っています。
ふれてこそわかる愛知
のてっぺん豊根村。
約20年も前から、豊根村ではブルーベリーの栽培に取り組んできました。高原の涼しい気候を生かして、ハイブッシュ系の品種を中心に栽培しています。毎年、7月から8月の中旬までの間、豊根村内のブルーベリー農家では、摘み取り園も開設され、採りたての味を楽しむことができます。また、ジャムにも加工され豊根村の特産になっています。
昭和47年に完成した新豊根ダムは、アーチ式コンクリートダムで発電を行っています。堰堤は歩いて散策することができ、大入渓谷を一望することができます。また、ダムによってできたみどり湖は、春の桜、秋の紅葉など四季折々の景色を楽しむことができます。秋にはみどり湖畔を走るハーフマラソンも開催されます。
静岡県と愛知県にまたがる天竜川に建設された佐久間ダムは、発電に利用される他、愛知県東部の重要な水甕としても利用されており、豊川用水により上水道・工業用水道供給等も行っています。冬期は一気に水位が下がり特徴的な景色が見られます。また沿道の富山地区では佐久間湖畔を活用したウォーキングなども計画されます。
平成19年度から5ヵ年計画で整備した「天空の花回廊 茶臼山高原芝桜の丘」は、春には40万株の芝桜が咲き誇り、5月中旬から6月中旬までの芝桜シーズンには、約30万人が訪れる人気の観光スポットとなりました。南アルプス連峰を背景に、6種類の芝桜が織りなす丘の様子はまさに天空の花回廊です。
四季折々の景色を楽しむことができる茶臼山。冬は雪と霧氷によって目に鮮やかな白と青のコントラストが描かれます。愛知県内で唯一のスキー場がある茶臼山高原。スキーの他にも冬は写真を楽しむ方も多く訪れます。